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どっかの森の木の下で

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水色ストック



ゆらゆらと波に漂う彼岸王。
海の底よりも深く安らかな眠りへ、我が友を誘い給え。


 

 
あいつが逝って、もう半年近く経つのかな。

……なのに今日という日が命日みたいに、もしかしたら命日よりも感慨深いってどうなんだろうなぁ?
旅団や依頼での思い出も確かにあるのだが、去年の今日、偶然見かけた騒ぎっぷりが一番印象に残っているからだろうか?

……本当に、なんで命日でもないのに墓参りなんかしたくなるんだろう。墓なんか無いのに。

いつでもどこでも棺桶を担いでいた青い髪の友人。
何が入っていたのかは知らないが、あの戦いの日、とうとう本来の使い方をする時が来てしまった。
馬鹿だよなぁ。
思い出の中のあいつは、いつも笑っている。
ノリが良くて、よく表情がくるくる変わるお子様で、馬鹿騒ぎが好きで、よく弄られていて……良いヤツだった。

ああ、本当になにやってるんだろう。

街は甘い香りと共に盛り上がり、老若男女問わずどこかそわそわしているような、くすぐったい空気に満ちている。
今日という日に花を買うなら普通、恋人の為に、だろ?
街角の花屋の前を通りかかって見つけ、衝動的に買っていた水色の花の花束。
苦笑を一つ零して、まるで弔うように海に放り投げた。

ああ、本当になにやってるんだろう。

約束の時間まであと僅か。
花束が弧をえがいて着水する頃には、もう駆け出していた。













そういえば、街で似たような棺桶を担いでいる女性を見かけたなぁ。
あんな変わり者がもう一人いるとは思わなかった……
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